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7日の王妃

韓国歴史ドラマ 7日の王妃端敬王后(タンギョンワンフ)にまつわるチマ岩の伝説は、お互いに愛し合っていたにもかかわらず、派閥抗争に巻き込まれ無理やり別れさせられてしまった悲運の夫婦、中宗(チュンジョン)と端敬王后の悲恋を物語る伝説です。

朝鮮正史ではありませんが、野史として韓国の人々の間に広く知られている説話となっています。

派閥の圧力で廃妃され実家に戻されてしまった端敬王后を忘れられない中宗は、彼女の様子が知りたくて毎日実家の方角を探していたそうです。

その事を知った端敬王后“あること” をして中宗が自分の事に気が付いてくれ慰めめられるよう工夫を凝らしました。

それがチマ岩の伝説の内容ですが、それは後ほど詳しく説明して行きます。

photo by: KBS

端敬王后・慎氏(タンギョンワンフ・シンシ)の生い立ちと生涯

李氏朝鮮11代王・中宗(チュンジョン、李懌”イ・ヨク”)の元正室(廃妃)、端敬王后・慎氏(タンギョンワンフ・シンシ)は、中宗が晋城大君(チンソンデグン)時代に迎えた最初の妻、いわば糟糠の妻(そうこうのつま)的存在でした。

端敬王后は1487年2月7日に誕生し、1557年12月27日に息を引き取っています。

71年の生涯でしたが、当時としては長生きだったのではないでしょうか?

中宗(チュンジョン)は1488年4月16日生まれなので、一歳年上の姉(あね)さん女房だったのですね。

端敬王后の父親と王室の関係

端敬王后の父は、益昌府院君・慎守勤(シンスグン)。左議政(チャイジョン、No.2の大臣)を務めました。

第4代国王・世宗(セジョン)の孫にあたり、王族の血を引く人物です。

また、10代王・燕山君(ヨンサングン)の正室で、後に中宗によって死罪(賜毒)にされた廃妃(ペビ)慎氏の兄だったため、燕山君にとっては義兄にあたる人物でもありました。

さらに、娘(端敬王后)が晋城大君(後の中宗)に嫁いだため、中宗の義父という立場でもありました。

燕山君の失脚のあおりを受けて廃妃された端敬王后の不運

燕山君の外戚として強大な権力を握ったいた父親・慎守勤(シンスグン)の立場がひっくり返ったのは、中宗反正(チュンジョンバンジョン)というクーデター。

燕山君の暴政に耐えられなくなった派閥(功臣から成る勲旧派)が晋城大君(中宗)を担ぎ上げて起こしたもので、燕山君を廃王に追い込んだ事件です。

このあおりを食ったのが端敬王后でした。

父親の慎守勤が燕山君の忠臣であったため、端敬王后・慎氏の復讐を恐れた勲旧派が、必死に抵抗する中宗を抑えつけ王后を廃妃し庶民に身分を降格させた上で実家に戻してしまったのです。

中宗は端敬王后の廃妃については大いに抵抗し、何度も勲旧派の重臣たちを説得しようと試みますが、何せ勲旧派に担ぎ上げられ王にしてもらった弱い立場だったため、泣く泣く要求を飲まざるを得なかったようです。

廃妃しなければ端敬王后を死罪にすべきと脅迫されるに至って、中宗は仕方なく受け入れたという話も。

いずれにせよ、端敬王后は中宗反正のクーデターから僅か7日間だけの王妃となりました。

中宗が派閥の抵抗に遭い苦労する様はイム・ホが演じた『宮廷女官チャングムの誓い』やハン・ソッキュ演じる『秘密の扉』、またチェ・ジョンファンが演じた『サイムダン』などドラマでもよく紹介されるエピソードです。

ちなみにドラマ『サイムダン』で、サイムダンの隣家にひっそりと住む高貴な女性が登場し、サイムダンの子供たちが彼女を慰めるため花をあしらった餅を届けるシーンがありました。

実は隣家の高貴な女性の正体が端敬王后(タンギョンワンフ)だったのです。

中宗の登場する代表的ドラマ

「チマ岩の伝説」のいわれ

かくして悲嘆の日々を送る中宗は毎日王宮の望楼に登り端敬王后の実家の方角を眺めてはため息をついていたそうです。

愛する妻は今日は元気に過ごしているだろうかと心配していたのでしょうか。

この事を知った王后は、中宗の深い愛情に感謝していたといいます。

さて、彼女の実家の裏庭には岩山がありました。

端敬王后は中宗がすぐに自分の実家を見つけられるよう、宮中で身に着けていた薄紅色のチマ(スカート)を岩山の上に飾ったそうです。

この岩山が「チマを掲げた岩山=チマ岩」として人々の間に伝わったとのこと。

その後の端敬王后と中宗

端敬王后・は中宗との間に子供は授かりませんでしたが、慎氏は生涯独り身を通し1557年に71歳で世を去りました。

一方、中宗は、その後、二人の王后と九人の側室を娶り、9男11女を得て、56歳で亡くなります。(没年1544年11月14日)

ちなみに三番目の王后が女人天下とも呼ばれた「文定王后」(ムンジョンワンフ)で第13代国王・明宗の母。朝鮮三大悪女のひとり鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)を使い権謀術数の限りを尽くしたといわれます。

さて廃妃・慎氏(ペビ・シンシ)は亡くなってから(1557年)から180年ほど過ぎた1739年のこと、第21代国王・英祖(ヨンジョ、22代正祖=イ・サンの祖父)により名誉回復、復位され端敬王后という諱号(尊称)を贈られました。

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