韓国ドラマ「懲毖録」(チンビロク)あらすじと感想 第1話・第2話!
目次
第1.2話のあらすじ。宣祖の祭礼から物語は始まり、宣祖のコンプレックス等が描かれています。そしてある日本人罪人が語ったある言葉で・・・。
「懲毖録」(チンビロク)は、韓国の大河歴史ドラマで、全50話から成る長編時代劇です。
韓国KBS1で2015年の2月14日から放送されたドラマで、第1話・第2話の感想は、歴史好きの方なら間違いなく食い入る様に見られる面白いドラマであろうことです。
韓国ドラマ「懲毖録」(チンビロク)の時代背景
「懲毖録」(チンビロク)は、豊臣秀吉で有名な「文禄・慶長の役」(韓国では「壬辰倭乱」)の頃の政治的事件や日本軍との交渉、経験した教訓など朝鮮の宮廷で繰り広げられた話を当時の宰相・柳成龍(リュ・ソンリョン)が克明に記録した文書を題材にしています。
この韓国大河ドラマに登場するキム・サンジュン(リュ・ソンリョン役)、キム・テウ(宣祖、ソンジョ役)を始め、存在感溢れる俳優たちの演技が光り、重厚感あるシーンも多く、面白く見られる歴史ドラマ作品です。
あらすじ概略
ドラマ「懲毖録」(チンビロク)の主人公は、冒頭で紹介したように「懲毖録」(チンビロク)を書いたリュ・ソンリョンです。
「懲毖録」の第1話は、宣祖(第14代国王)の祭礼からドラマが始まります。
宣祖の祭礼は、中国明の「大明会典」という法典の改変を祖先に報告する為の儀式ですが、この改変前は李氏朝鮮の太祖(李成桂)は高麗の逆賊李仁任(イ・イニム)の息子であると記載されていました。
逆賊の子である李成桂が高麗王を亡き者にし、王座を奪ったという事になっていたのです。
この間違った記録がようやく正されたのが宣祖の時代になってからでした。
「明の「太祖實録」と「大明會典」に朝鮮の太祖が高麗の権臣李仁任の息子と 記載されている」 via world.kbs.co.kr
第1話では、宣祖の持つコンプレックスや日本が朝鮮を侵略する背景がうかがえる歴史的なエピソードが赤裸々に描かれます。
宣祖のコンプレックスは良く知られるところで、自分は直系ではなく傍系の王であることに端を発していました。(宣祖は11代国王中宗の側室の子)
特に第2話のラストには、当時最大級の国家秘密であった新型爆弾「飛撃震天雷(ピギョクジンチョルレ)」という言葉が、日本で捕獲された罪人の口から発せられますが、それは、間近に迫った敵国・日本の朝鮮侵攻を予感させる驚きの事件に発展していくのでした。
「時限砲弾といえる飛撃震天雷などは、当時の最先端技術が集約された武器」 via japan.yi-sunsin.com/
ドラマの見どころ
リュ・ソンリョンが、次々に出世し順調に高官として認められる姿も見所のドラマです。また、イ・チョンリ(リュ・ソンリョンの腹心)役のチョン・テウの端正なマスクと数々の歴史ドラマ出演で鍛えた演技、ハン・ソリ役ハン・ジワンの美しさと優雅な演技が、印象的でした。
その他のキャストも個性的な演技達者揃いでドラマを盛り上げます。
50話まで継続する大河ドラマで、この後の話の展開も面白い見所が随所にあります。
懲毖録(チンビロク)のキャストと登場人物
主なキャストと登場人物たち
※左からキャスト、登場人物、人物説明の順です。
- キム・サンジュン (ソエ リュ・ソンニョン、西厓 柳成龍役)・・・東人派の領袖
- キム・テウ (宣祖、ソンジョ役)・・・李氏朝鮮第14代国王
- チョン・テウ (イ・チョンリ役)・・・柳成龍の腹心
- イ・グヮンフン (シン・ミョンチョル役)・・・柳成龍の護衛武官
- ハン・ジワン (ハン・ソリ役)・・・居酒の女主人
- ハン・ガリム (トンドン役)・・・ハン・ソリの小間使い
西人派(ソインパ)の人々
李氏朝鮮の党派(派閥)のひとつ西人派の人物達です。
- イム・ドンジン (オウム ユン・ドゥス、梧陰 尹斗壽役)・・・西人派の実力者
- ソン・ドンヒョク (ソンガン チョン・チョル、松江 鄭澈役)・・・西人派の領袖
- チェ・チョロ (ペクサ イ・ファンボク、白沙 李恒福役)・・・西人だが、柳成龍と親しい
- パク・ジイル (クボン ソン・イクピル、龜峯 宋翼弼役)・・・西人の信頼厚い人物
- キム・ヒョウォン (ウゲ ソン・ホン、牛溪 成渾役)・・・西人派の実力者
- キム・ジョンス (ウソンダン ファン・ユンギル、友松堂 黄允吉役)・・・朝鮮通信使の正使、壬申倭乱を予言
- カン・インキ (ジュンボン チョ・ホン、重峯 趙憲役)・・・壬申倭乱で義兵を起こす
東人派の人々
朝鮮の党派(政治派閥)のひとつ東人派の人々です。
- イ・ジェヨン (アゲ イ・サネ、鵝溪 李山海役)・・・東人派の実力者
- ナム・ソンジン (ハヌム イ・ドッキョン、漢陰 李德馨役)・・・柳成龍の友人
- パク・チョルホ (ハクボン キム・ソンイル、鶴峯 金誠一役)・・・朝鮮通信使の副使、壬申倭乱の可能性を否定
- パク・チルヨン (ナアム チョン・オンシン、懶庵 鄭彦信役)・・・東人派の重鎮
- ホ・キホ (ヨンブ チョン・オンジ、淵夫 鄭彦智役)・・・鄭彦信の兄
宮廷の人々達
- キム・ヘウン (仁嬪キム氏役)・・・宣祖の側室、信城君と定遠君の母
- ノ・ヨンハク (光海君、クァンヘグン役)・・・宣祖の庶子で次男、第15代国王
- ファン・イニョン (懿仁王后 朴氏役)・・・宣祖の正室
- ユン・ホンビン (臨海君、イムヘグン役)・・・宣祖の長男(庶子)
日本側の人物達
- キム・ギュチョル (豊臣 秀吉役)
- イ・グヮンキ (小西 行長役)
- イ・ジョンヨン (加藤 清正役)
- チョ・ジェワン (宗 義智役)
明国の人々
- チェ・イルファ (ソン・ウンチャン、宋応昌役)・・・将軍
- イ・ギヨル (シム・ユギョン、沈惟敬役)・・・将軍付き使節
- チョン・フンチェ (イ・ヨソン、李 如松役)・・・将軍
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