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世子冊立を巡る争い

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韓国ドラマ「懲毖録」あらすじ第5話・第6話をご紹介しています。内容はネタバレを含みますので、読まれる方はご注意ください。

今回は、宣祖の世子(王位継承者)冊立を巡る党派の駆け引きと、日本から戻った通信使(外交使節)の報告が語られます。

西人派の計略

クァンヘグン(光海君)か他の王子を世子に冊封することで次の世代での権力を手に入れようとしている西人(ソイン)達でしたが、宣祖(ソンジョ)はそれに抵抗感を感じていました。

宣祖には今のところ、コンビン(恭嬪、死去)の息子であるイメグン(臨海君)とクァンヘグン(光海君)、そして現在の「貴人」である仁嬪キム氏の息子のシンソングン(信城君)ら3人の主な王子がいます。

宣祖のホンネ

しかし、最初の正室(懿仁王后)との間には大君(正室との嫡男)はおらず、現在の継妃・仁穆王后(インモクワンフ)から大君が誕生すれば、側室の母親から生まれた世子を冊封したことは必ず問題となってしまいます。

(後日譚ですが、1608年に第15代国王となるクァンヘグンは熾烈な世継争いの末、当時2歳の永昌大君を退け王位につくことになります。)

二つに割れた西人派の駆け引き

西人は左議政(チャイジョン、副首相)のチョン・チョルがソン・イクピル(宋翼弼)の計略をもとにして世子冊封を進めようとしています。
しかし同じく西人のユン・ドゥス(尹斗壽)は王子クァンヘグンの人柄に惹かれて、世子にすべきであると望んでいました。

企みを見破った領議政(ヨンイジョン、首相、東人派)のイ・サネ(李山海)はリュ・ソンニョン(柳成龍)にそれを告げます。

当日、イ・サネは仮病を使って朝議に出なかったのでリュ・ソンニョンはチョン・チョルに言われたことが初耳だと言って西人の計略に乗りませんでした。

これによって左議政(チャイジョン、副首相)の地位へ上り詰めたリュ・ソンニョンでしたが、その結果前任のチョン・チョルは地位を追われることになります。

日本の不穏な動きを巡る意見対立

一方、日本からようやく通信使(外交使節)達が戻ってきました。

西人のファン・ユンギル(正使)は秀吉は大変危険であり、早急に何か対処を考えねばと進言しましたが、東人のキム・ソンイル(副使)は秀吉はただの虚勢であると報告しました。
この時、東人のソンイルの報告を皆は信じてしまいます。

ここでも、西人派と東人派の対立が浮き彫りになったのでした。

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リュ・ソンニョンにかけられた嫌疑

後日、ソンニョン宅に大司憲(テサホン、司憲府長官)ユン・ドゥスの指揮で家宅捜索が行われました。

(司憲府は政治・風紀を監察する司法権をもつ機関)

イ・スンシン(李舜臣)将軍から賄賂を受けたのではという名目で捜索されましたが、家の中から出てきたのはスンシンの母からの感謝の手紙と手作りの綿入れだけだったのです。

この手紙を読んだユン・ドゥスはそれまで感じていたソンニョンへの見方を変えることになるのでした。

一方でスンシンのことを知る武人を呼び出して事情聴取も行われました。

事情聴取の結果、スンシンは清廉な武将ではありますが、上司の命令が有効ではないと思うと命令には従わないという部分もあることがわかります。

これによってユン・ドゥスは今の階級では有り得ないスンシンの抜擢にも賛同したのでした。

主なキャストと登場人物たち

※左からキャスト、登場人物、人物説明の順です。

  • キム・サンジュン (ソエ リュ・ソンニョン、西厓 柳成龍役)・・・東人派の領袖
  • キム・テウ宣祖、ソンジョ役)・・・李氏朝鮮第14代国王
  • チョン・テウイ・チョンリ役)・・・柳成龍の腹心
  • イ・グヮンフンシン・ミョンチョル役)・・・柳成龍の護衛武官
  • ハン・ジワンハン・ソリ役)・・・居酒の女主人
  • ハン・ガリムトンドン役)・・・ハン・ソリの小間使い

西人派(ソインパ)の人々

李氏朝鮮の党派(派閥)のひとつ西人派の人物達です。

  • イム・ドンジン (オウム ユン・ドゥス、梧陰 尹斗壽役)・・・西人派の実力者
  • ソン・ドンヒョク (ソンガン チョン・チョル、松江 鄭澈役)・・・西人派の領袖
  • チェ・チョロ (ペクサ イ・ファンボク、白沙 李恒福役)・・・西人だが、柳成龍と親しい
  • パク・ジイル (クボン ソン・イクピル、龜峯 宋翼弼役)・・・西人の信頼厚い人物
  • キム・ヒョウォン (ウゲ ソン・ホン、牛溪 成渾役)・・・西人派の実力者
  • キム・ジョンス (ウソンダン ファン・ユンギル、友松堂 黄允吉役)・・・朝鮮通信使の正使、壬申倭乱を予言
  • カン・インキ (ジュンボン チョ・ホン、重峯 趙憲役)・・・壬申倭乱で義兵を起こす

東人派の人々

朝鮮の党派(政治派閥)のひとつ東人派の人々です。

  • イ・ジェヨン (アゲ イ・サネ、鵝溪 李山海役)・・・東人派の実力者
  • ナム・ソンジン (ハヌム イ・ドッキョン、漢陰 李德馨役)・・・柳成龍の友人
  • パク・チョルホ (ハクボン キム・ソンイル、鶴峯 金誠一役)・・・朝鮮通信使の副使、壬申倭乱の可能性を否定
  • パク・チルヨン (ナアム チョン・オンシン、懶庵 鄭彦信役)・・・東人派の重鎮
  • ホ・キホ (ヨンブ チョン・オンジ、淵夫 鄭彦智役)・・・鄭彦信の兄

宮廷の人々達

  • キム・ヘウン仁嬪キム氏役)・・・宣祖の側室、信城君と定遠君の母
  • ノ・ヨンハク光海君、クァンヘグン役)・・・宣祖の庶子で次男、第15代国王
  • ファン・イニョン懿仁王后 朴氏役)・・・宣祖の正室
  • ユン・ホンビン臨海君、イムヘグン役)・・・宣祖の長男(庶子)

日本側の人物達

  • キム・ギュチョル (豊臣 秀吉役)
  • イ・グヮンキ (小西 行長役)
  • イ・ジョンヨン (加藤 清正役)
  • チョ・ジェワン (宗 義智役)

明国の人々

  • チェ・イルファ (ソン・ウンチャン、宋応昌役)・・・将軍
  • イ・ギヨル (シム・ユギョン、沈惟敬役)・・・将軍付き使節
  • チョン・フンチェ (イ・ヨソン、李 如松役)・・・将軍

見どころと感想

当時の朝鮮における熾烈な党派間の派閥争い、そして同じ党派内でも繰り広げられる主導権争いには凄まじいものを感じます。

国内での事だけならいざ知らず、外敵の脅威に対してまでも権力争いをするなどちょっと考えられないですネ。

今回のエピソードにはハン・ソリも登場し、くつろいだシーンもあるのが少しほっとさせてくれます。

結局、日本恐れるに足らずと侮ってしまった事が、後の悲劇を生むことになるのですが・・・次回も見逃せません。

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